iTranscreenとPiP Translateを比較:iPhoneの画面翻訳アプリ、仕組みの違いと選び方
韓国漫画を翻訳しながら読みたい、中国語のアプリや動画の内容を知りたい、日本語版のない海外ゲームを遊びたい。iPhoneで「画面翻訳 おすすめ」と調べると、よく名前が挙がるのがiTranscreenです。この記事では、iTranscreenとPiP Translateを画面翻訳アプリとして比較します。なお、この記事を書いているのはPiP Translateの開発元です。iTranscreenについては、2026年9月時点のApp Storeの掲載情報と公開レビューに書かれている範囲で説明しています。
2つのアプリに共通すること
iOSでは、アプリがほかのアプリの上にボタンやウィンドウを自由に重ねることが認められていません。そこで両アプリとも、iOSの画面ブロードキャストを使っています。画面の文字を読み取り、今のアプリを開いたまま翻訳を確認できます。
- スクショもアプリの切り替えも不要
- ブロードキャストの開始・停止は自分でiOSから操作する
- どちらも無料でダウンロードでき、継続して使うには有料プランが必要
iTranscreenの仕組みと強み
App Storeの掲載情報によると、iTranscreenにはフローティング翻訳、ショートカット対応、全画面の文字認識、翻訳エンジン(Google/Baidu/AI)の選択といった機能があります。レビューでは、翻訳する範囲を選べる点もよく挙げられています。中国語版の掲載ページには英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、日本語など13言語が並んでいて、乙女ゲームや漫画向けに最適化されているとも書かれています。
- 範囲指定:セリフ枠の位置がいつも同じゲームなら、その部分だけを翻訳できます。
- エンジンの選択:訳文が気に入らなければ、翻訳エンジンを切り替えて比べられます。
- ショートカット:iOSのショートカットに組み込んで、自分好みの呼び出し方を作れます。
PiP Translateの仕組み
PiP Translate(App Storeでの名称は「PiP Screen Translate」)は、ほかのアプリの上に表示できるピクチャ・イン・ピクチャを使います。注意したいのは、訳文が元の文字の上に重ならないことです。画面全体を日本語に翻訳したコピーが別の小窓に表示されるので、原文がその場で置き換わるものを期待するとイメージと違うかもしれません。
- 操作が不要:ボタン操作も範囲の設定もなく、スクロールに合わせて翻訳が更新されます。
- 100以上の言語に対応し、韓国語・中国語・日本語の漫画向けにマンガモードもあります。
- 文字認識はiPhone上で行われます。送られるのは認識したテキストだけで、アカウントも不要です。
コツは、翻訳元の言語を「韓国語」「中国語」のように自分で選んでおくことです。自動判別は外れることがあり、言語が違うと翻訳されないまま表示されます。範囲指定、ショートカット、エンジンの選択はないので、これらが必要ならiTranscreenの方が合っています。
比較表
| iTranscreen | PiP Translate | |
|---|---|---|
| スクショ | 不要 | 不要 |
| 訳文の表示 | フローティング翻訳 | 翻訳した画面のコピーを別の小窓に表示 |
| 翻訳の呼び出し | ショートカットなど | 不要(常に翻訳し続ける) |
| 範囲指定 | あり | なし(画面全体) |
| 翻訳エンジンの選択 | あり(Google/Baidu/AI) | なし |
| 対応言語 | 13言語(掲載情報より) | 100以上 |
| 漫画向け | 乙女ゲーム・漫画向けに最適化 | マンガモード(韓・中・日) |
| 料金の仕組み | コイン残高、コインパック、会員プラン(レビューより) | サブスクリプション(コイン・回数上限なし) |
料金の仕組みの違い
複数の国の公開レビューによると、iTranscreenは翻訳するたびにコインの残高が減る方式で、コインパックや会員プランが用意されています。1話の途中でコインがなくなったという声がある一方、会員プランは割安だと評価するレビューもあります。プランは国によって違うので、最新の内容はApp Storeのページでご確認ください。
PiP Translateは無料でダウンロードでき、回数を気にせず翻訳するにはProのサブスクリプションが必要です。コインや翻訳ごとのクレジット、月ごとの上限はないため、長く読んでも料金は変わりません。価格はApp Storeのページでご確認ください。
どちらを選ぶべきか
- ゲームのセリフ枠など、決まった範囲だけを翻訳したい:iTranscreen
- 翻訳エンジンを自分で選びたい、ショートカットで呼び出したい:iTranscreen
- 韓国漫画やウェブトゥーンを長時間読む、残高を気にしたくない:PiP Translate
- 13言語以外の言語も翻訳したい:PiP Translate
- 原文の上に直接訳文を表示してほしい:PiP Translateは向いていません
どちらも画面を読み取る仕組みなので、翻訳は画面より1〜2秒ほど遅れ、デザイン性の強いフォントや小さな文字は苦手です。著作権保護(DRM)のある動画は画面が真っ黒で届くため、どちらでも翻訳できません。迷ったら、普段読む韓国漫画の1話で両方を試してみてください。
iTranscreenは開発元の商標です。この比較は公開されているApp Storeの掲載情報とレビューに基づくもので、開発元の承認を受けたものではありません。
よくある質問
iTranscreenとPiP Translateのいちばん大きな違いは何ですか?
操作の考え方です。iTranscreenはショートカットなどで翻訳を呼び出し、翻訳する範囲を選んだり翻訳エンジンを切り替えたりできます。PiP Translateは範囲指定もボタン操作もなく、画面全体を翻訳し続け、その結果をピクチャ・イン・ピクチャの別ウィンドウに表示します。
PiP Translateは元の文字の上に訳文を重ねて表示できますか?
できません。訳文は元の画面に重なるのではなく、画面全体を翻訳したコピーとして、ピクチャ・イン・ピクチャの小窓に表示されます。原文をその場で置き換えて表示したい方には合わない可能性があります。小窓は動かしたり、大きさを変えたり、端に寄せて隠したりできます。
長時間読む場合、どちらが安く済みますか?
料金の仕組みが違います。iTranscreenは、公開レビューによるとコインの残高が翻訳ごとに減る方式で、コインパックや会員プランがあり、内容は国によって異なります。PiP Translateはサブスクリプションで、コインや翻訳回数の上限はありません。使い方で向き不向きが変わるので、最新の料金はそれぞれのApp Storeのページでご確認ください。
韓国漫画やゲームにはどちらが向いていますか?
セリフ枠の位置が決まっているゲームなら、範囲を指定できるiTranscreenが便利です。iTranscreenは乙女ゲームや漫画向けの最適化もうたっています。ウェブトゥーンのように縦に読み進める作品や長時間のプレイなら、操作なしで翻訳し続けるPiP Translateが楽です。作品によってフォントが大きく違うので、読み慣れた1話で両方を試すのがおすすめです。